旅の日記です 5
旅行の後半にさしかかり、もし財布が見つからなかったらどうなるのか。
財布には全財産のほとんどが入っています。
いま私が持っている小銭入れには1000円ちょっとしか残っていない。
旅行を中断して家に帰るのも危うい。
警察かどこかでお金を借りることになるのだろうが、それも悲惨です。
私は消えてなくなりたい気持ちになりました。
すると駅事務所の電話が鳴った。
一瞬、体が硬直した。
駅員が応答している途中に「あった?」という言葉が聞こえた。
私は硬直した体が溶解していくのを感じた。
財布はあったそうです。
椅子の下に落ちていたのです。
「利尻」の車掌が管理して札幌駅で届けるといいます。
とにかくひとまず安心しました。