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2010年04月 アーカイブ

おもしろいです2

近ごろはわざとらしい、大人向けに手練手管を見せようとして、子どもにとっては親しみにくい絵本をよく見るのですが、この物語と挿絵はドン・フリーマンがともに手がけていて、文と絵とに違和感がまったくなく、とても素直に共感できる世界を見せています。

子どもはぬいぐるみがとても好きなのです。

それはなによりもぬいぐるみの手ざわりや肌ざわり、そして撫でる時の感触が子どもの気持ちをくすぐり、やさしくするからでしょう。

子どもにとって触るとか撫でるといったことは、感覚をいきいきとゆたかにすると同時に、気持ちと愛を育てます。

それをいちばんよく体験しているのは赤ちゃんでしょう。

ぬいぐるみはかつて赤ちゃんのときに体験した、あのやさしい愛撫の感触を深いところでよみがえらせているのかもしれません。

おもしろいです3

おもしろいのはこの物語のなかで、コールテンくんがたびたび繰り返す「ぼく、ずっとまえから○○したいなあっておもってたんだ」というひとり言です。

これは子どもの気持ちをとてもよくとらえていて、読者の子どもの共感をかきたてます。

気持ちが通いあうことは、相手の気持ちを感じとることであり、また自分の気持ちにも気づくことです。

触れたり撫でたりして手をだせぬ機械的な映像体験では、子どもの人としての感情は深まりません。

絵本は大人と子どもとが一緒に手でページをめくり、読み手の語る言葉で子どもを抱いて、楽しみを共にすることが最高なのです。

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